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はじめに
最近は家にいる時間が長くて、どうしても同人作品を漁る時間が増えています。40代のオッサンがじっくり漫画を楽しむのも悪くないですよね(笑)。今回は2021年のC99冬コミで発行された「小春」という作品を読んだので、皆さんに紹介したいと思います。
作品の概要
あらすじ
物語の主人公は小春(こはる)という少女です。幼い頃から父親のことが大好きな子。でも、その好意はどんどん歪んでいくんですよね。母親は父親にどこか冷たく、男の影がある。そして、大好きなお父さんを手に入れるため、ある書類を見せるという展開。
最初は「かわいい女の子と父親の話かな」と思っていましたが、読んでいくと結構シリアスな方向に進みます。普通に読んでいて「あれ?」となる瞬間が多い作品です。
収録内容
全34ページ(漫画部分は25ページ)で、JPGデータとPDFデータが同梱されています。冊子版との違いとして、一部フォントやページの修正、グレースケールの原稿、あとがきの追加、そして表紙の文字なし版が収録されているとのこと。細かい部分までこだわっているのが伝わいてきます。
この作品の魅力
心理描写の厚み
何よりも impressive なのが心理描写の深さ。小春の内面がどんどん変容していく過程が、ページを追うごとにじわじわと迫ってきます。子供の純粋な感情がどうやって歪んでいくのか、その過程を描くのに惜しみがない。
構成の引き込み
25ページという短い篇幅ながら、中毒性のある展開。最後まで読まずにはいられないテンポ感は、作者の力量のたわらです。
感想
正直に言うと、最初は「これ単行本にする価値あるか?」と思いましたが、読み終わった後はなかなか面白かったなと思えます。ただ、自分としてはこういう歪んだ親子関係を描く作品は、40代の自分にはちょっと背筋がゾクっとする部分もありました(笑)。若い頃はもっとガッツリ読みこんでいたかもしれません。
絵も丁寧で、表情の変化がしっかり描かれているので、雰囲気が伝わってくるのが良いです。冊子版と電子版の違いも細かく見ると楽しいですし、作者さんの取り組み姿勢が伝わいてきます。
心理系の同人漫画を探している方にはおすすめできる一作です。ただ、平和な家庭が理想の方は少し読みにくいかもしれません。
それでは、また次の作品で会いましょう。